足場の種類と使い方

仮設足場とは？

仮設足場の事例を紹介

仮設足場とは、建設現場で使用される一時的な足場のことです。建物の外壁や屋根などの高所での作業を支え、作業員の安全な移動や落下防止、作業スペースの安全性を提供します。足場の多くは、アルミ合金製であるため、軽量かつ高耐久性であり、アルミニウムという特性状、錆びにくいという特長があります。更に調整が自在なため、設置した範囲に最適な角度に設定できるため、様々な地形にも柔軟対応します。

仮設足場の構成要素

建設の現場や工事などの現場で欠かすことが出来ない仮設足場。高所作業を安全かつ効率的に進めるためには、足場がどのような部材で出来ているか正しく理解することが重要です。以下は一般的な仮設足場の主な部材です。

基本的な足場部材

支柱（縦柱）	足場全体を支える垂直方向のパイプ。
横桟（水平材）	支柱同士をつなぎ、足場の横方向の安定性を確保する。
筋交（ブレース）	斜めに取り付けて足場の剛性（ゆがみにくさ）を高める。
足場板（踏板）	作業員が実際に立つ板。木製やアルミ製、鋼製などがある。
ジャッキベース（ベース金具）	支柱の最下部に設置し、地面との高さ調整や水平を取るための部材。
手すり（親綱）	転落防止のために設置される。
中さん（中桟）	手すりの下にもう1本設けられる中間の横材。
幅木（つま先板）	足元からの工具や資材の落下防止用に足場板の端に設置。
アンチ（布板）	足場板と似ているが、より広い面を覆うタイプ。
鋼製布板	アンチと同様。溶接で滑り止め加工がされていることも多い。

仮設足場を使うメリット

作業員の安全性が向上

仮設足場を使用する最大のメリットは、作業員の安全性が大きく向上することです。特に高所での作業では、安定した足場が確保されていないと転落や落下といった重大な事故につながる危険性があります。仮設足場を設置することで、作業員は安定した姿勢を保ちながら作業を行うことができ、安全帯や手すりなどの安全設備も併用することで、より安全な作業環境を整えることができます。

作業効率の向上

仮設足場を使用することで、作業員はしっかりと安定した足場の上で作業を行うことができるため、無理な体勢になることなく、安心して作業に集中することができます。これにより、作業効率の向上にもつながります。特に高所や不安定な場所での作業では、安定した足場があることで安全性が確保され、結果全体の工期短縮や品質の向上にも繋がります。

作業員の作業範囲が拡大

仮設足場を設けることで、これまで手が届かなかった高所や障害物の多い箇所にも安全にアクセスできるようになります。これにより、建物の外壁全体や高所にある構造物など、広範囲にわたる作業が可能となり、職人の移動や作業の効率も大幅に向上します。また、足場を自由に組み替えることで、現場の状況に応じた柔軟な対応ができる点も、大きなメリットのひとつです。