土木現場などで実際に合った、足場に関係するヒヤリハット事例についてご紹介します。
作業をされている方に、足場の点検・事前準備などで参考にしていただけたらと思います。

足場の3つのヒヤリハット事例

枠組足場の足場爪が劣化していた

【状況】
建設工事の現場で枠組足場を使って工事を行っていました。高さ7mの足場で歩行中をしているときに突然、枠組足場に設置していた足場の爪が割れて大きく傾きました。
足場の外に身が放り出される格好になりましたが、幸いにも安全帯を着用していたこともあり大事には至りませんでした。
【原因】
建設工事が始まる前に枠組足場の点検が不十分で足場の爪劣化を事前に確認できていなかった。
【対策】
枠組足場を施工前に目視による点検・確認

【足場の点検についての法律】

労働安全衛生規則
第五百五十九条 (材料等)
事業者は、足場の材料については、著しい損傷、変形又は腐食のあるものを使用してはならない。
2 事業者は、足場に使用する木材については、強度上の著しい欠点となる割れ、虫食い、節、繊維の傾斜等がなく、かつ、木皮を取り除いたものでなければ、使用してはならない。

足場と地上間での荷物の受け渡し

【状況】
4階建て木造住宅で塗装をおこなっていました。作業が完了したので一斗缶の塗装缶を枠組足場から降ろそうとしていました。
枠組足場の1層目足場で作業をしており、地上の作業員に塗料菅を受け渡そうとしたときに手を滑らして、塗装缶ごと1層目足場から転落してしまった。
【原因】
枠組足場の墜落防止手すりが外されていた。
【対策】
・高さ2m以上の足場で作業をする際には、手すり、中桟、幅木などを取り付ける。
・枠組足場の高所で荷物を受け渡しをする際は、安全帯を利用して受け渡しをする。

【足場の手すりについての法律】


労働安全衛生規則 第五百六十三条
事業者は、足場における高さ二メートル以上の作業場所には、次に定めるところにより、作業床を設けなければならない。
三 墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には、次に掲げる足場の種類に応じて、それぞれ次に掲げる設備を設けること。
イ わく組足場(妻面に係る部分を除く。ロにおいて同じ。) 次のいずれかの設備
(1) 交さ筋かい及び高さ十五センチメートル以上四十センチメートル以下の桟若しくは高さ十五センチメートル以上の幅木又はこれらと同等以上の機能を有する設備
(2) 手すりわく
ロ わく組足場以外の足場 手すり等及び中桟等

枠組足場を歩行中に転倒しそうになった

【状況】
土木工事の建設現場で、枠組足場を使用しているときに足場の上で結束していた番線に躓いてしまった。
枠組足場の筋交いに咄嗟に捕まることで、枠組足場からの転倒・転落などによる大けがには繋がらなかった。
【原因】
通路の部分で番線が飛び出している状態だった。
【対策】
土木工事現場の足場では、枠組足場を段差がないように組み立てる事、点検をしっかり行い番線や不要物を放置せず作業開始までに除去しておく。